【特定技能】空港グランドハンドリング分野の技能試験について

特定技能ビザでは航空分野に従事するすることができます。その場合は航空機整備と空港グランドハンドリングの2つの業種について選択することができ、それぞれ技能評価試験に合格しなければなりません。
ここでは空港グランドハンドリングの技能評価試験について、実施要領と過去の試験案内から抜粋した要点をまとめています。

実施概要では曖昧だった点も、試験実施主体である公益社団法人日本航空技術協会(JAEA)へ問い合わせて確認した点についてもお知らせします。

※情報は2019年12月時点のものです。

実施言語

日本語。ただし、専門用語等については注釈として他の言語で記載。

実施回数

年度ごとの実施回数は2回程度。
筆記試験と実技試験を同一会場で同一日に実施。

実施時期

基本的に4月、10月頃とし、それ以外に開催する際には速やかに周知。

※ちなみに、次回は2020年2月実施予定

試験方法

筆記試験及び実技試験。

筆記試験はペーパーテスト形式、真偽法(○×式)、選択法。
試験時間:1時間
設問数:30問程度

実技試験は写真・イラスト等を用いた判断等試験とし、ペーパーテスト形式、選択法、記述法。
試験時間:30分
設問数:10問程度

実技試験ですが、その具体的回答方法としてペーパーテスト方式や記述方式があることについて、矛盾を感じましたのでJAEAへ問い合わせたところ、

「試験として実際に用意できないシチュエーションなどの設問には、実技披露して貰う代わりに文章として回答、あるいは図式などしてもらう。実技試験は筆記試験とは異なり、単純に知識を問うための試験ではない。」

という回答でした。

試験難易度

実務経験2年程度の者が受験した場合の合格率が、7割程度。
注意:受験者数の7割という意味ではない。

試験にあたっての参考書などが公表されていないことから、難易度としてどういった人財が受験することを想定しているかをJAEAへ確認しました。
結論としては技能実習2号を修了している者や、既に専門学校などで初歩的な知識を得ている者が受験することを想定したレベルになっている模様です。
したがって、独学でこの技能評価試験を受験するという事態は、基本的に考えられていない試験ということになります。

合格基準

筆記試験及び実技試験それぞれの正答率が65%以上。

問題参考書、過去問など

現在は空港グランドハンドリングの特定技能評価試験向けの参考書は出版されていません。
JAEAから出版されている各種参考書で勉強することはできる模様ですが、特定技能評価試験対策としてはあまりにも幅広く、また知識としても奥深い内容まで網羅されている出版物ばかりですので、これらの参考書で学び始めるのは非現実的と思われます。
そのため、今後過去問なども含めて参考書が出版される可能性についてもJAEAへ問い合わせました。

しかし現時点で参考書や過去問を公開することは考えられていないとの回答でした。ただし、「今後の試験の合格者数や合格率、また関係企業・団体からの要望などに基づいてそれらを作成する可能性はゼロではない」といった旨の話もありました。

参照元と最新情報

冒頭にも記述したとおり、これらの情報を含めた試験の概要は法務省の『特定技能評価試験(航空分野:空港グランドハンドリング)実施要領(PDF)』、もしくはJAEAの『特定技能評価試験(航空分野:空港グランドハンドリング)試験案内(PDF)』から参照することができます。

また、最新の試験実施状況などはJAEAのホームページをチェックしましょう。

公益社団法人日本航空技術協会ホームページへ

<特定技能ビザの取得に必要な試験>

特定技能の在留資格を取得するためには、以下の試験に合格する必要があります。