在留外国人が過去最多を更新

出入国在留管理庁の速報値で今年6月末時点での日本の在留外国人数は2,829,416人で、過去最多となる見通しであることを出入国在留管理庁が公表しました。
日本の総人口が約1億2614万人(統計局公表5月時点確定値)ですので、今や日本人口の2.2%が外国人ということになります。

在留資格別に見ると、これまでと変わらず最も多いのは「永住(78万3513人)」ですが、過去2番目に多かった「留学」は33万6847人で3位にランクダウン。代わりに2番目に浮上したのは「技能実習(36万7709人)」です。

この背景には「特定技能」がスタートしたことを受けて、これまで見過ごされてきたグレーなレベルの出稼ぎ留学生の在留資格が取り消されていることや、留学ビザの申請審査も厳しくなっていることが原因のひとつと考えられます。
今後も留学生ビザよりも特定技能や技能実習などの就労系ビザで来日する外国人の方がメジャーになる見通しです。

しかし一方では、特定技能での来日に必要な各種試験のスケジュールが明らかになっていない職業分野や国もありますので、本格的な特定技能外国人の受入れのために政府間レベルでの早めの調整が望まれます。