ジョグジャカルタの労働移民局を訪問しました
ジョグジャカルタの労働移民局を訪問し、インドネシア国内において技能実習等を管轄する組織の方々とのミーティングセッションを設けました。
技能実習が2027~2030年に一旦の区切りを迎え、育成就労という新たな制度に切り替わる予定であることにも触れると、現地担当者からは「ぜひその詳細な情報があれば教えてほしい」との要望があがっていました。
一部の業種を除いて、特定技能評価試験の実施回数がまだまだ恵まれているとは言えないインドネシアにおいては、より短いハードルで来日が見込める技能実習あるいは育成就労を主軸にしたいという考えもあるようで、現に来日を希望する候補者にも、とにかく早く日本に行って就労できるならば、在留資格や仕事は問わないという考えも多いようです。
無論、それはそれで悪いことではないのですが、育成就労や特定技能は制度的にも実態的にも「労働者」になります。とにかく何でもいいから来日して仕事に就くという場当たり的なやり方では、雇用主と労働者とのミスマッチが起こりやすいのも現実です。
そのように制度上問題はないものの、実際には労働者自身の中長期的キャリアを損ねかねない構造上の問題があることもこちらから提起し、我々日本の組織とインドネシアの管轄省庁それぞれで、本当にインドネシア人労働者のためにできることは何かを考察するきっかけを作ることができたと思っています。
